ドキュメンタリー映画「ヴィヴィアン・マイヤーを探して」(2013年)
を観てみようと思ってからずいぶん経ってしまいました。
昨年末にちょっと暇ができたので、TSUTAYAの在庫検索をしてみたところ、
池袋から高田馬場周辺で在庫があるのは、東池袋のTSUTAYAだけでした。
そこで散歩がてら借りに行ったのです。
ところが見つかりません。
店内の機械で検索すると、ドキュメンタリーの棚にあるはずでした。
店員さんと一緒にくまなく探したのに、ついに見つけられませんでした。
たまにそんなことがあるらしいです。
この時は断念。
そして、今年になってから、面倒なことをやめてAmazonに発注し、
DVDと三枚のポストカードがやって来ました。
予想通り、とても面白い映画でした。
あらすじは、DVDケースに次のように記されています。
「奇跡は、ある若者がわずか380ドルで落札したネガ・フィルムの詰まった箱を手に入れたことから始まった。2007年、シカゴ在住の青年ジョン・マルーフがオークションで大量の古い写真のネガを手に入れた。その一部をブログにアップしたところ、熱狂的な賛辞が次から次へと寄せられた。この奇跡を世界の主要メディアが絶賛。発売された写真集は全米売上No.1を記録、NY・パリ・ロンドンでいち早く展覧会が開かれるや人々が押し寄せた。撮影者の名はヴィヴィアン・マイヤー。すでに故人で、職業は元ナニー(乳母)。15万枚以上の作品を残しながら、生前一枚も公表することがなかった。ナニーをしていた女性が、なぜこれほど優れた写真を撮れたのか?なぜ誰にも作品を見せなかったのか?」
ね、ちょっと面白そうでしょう?
額面通りに受け取れば、この映画は、
「アーティスト発掘のドキュメンタリー」です。
でも、私はこれを「恋愛映画」のようだ、と思って観ました。
シカゴ在住の青年ジョンと、
既に故人となった写真家ヴィヴィアンの魂との恋愛です。
そう思って観ると、恋愛物語と写真関係のいろいろな要素が、
さまざまに深く絡み合っているような気がするんです。
■出会い
ジョンとヴィヴィアン(の作品)が出会ったのは、
「スキヤバシ」ならぬ「スキャナー」のガラスの上です。
そのスキャナーの名前は、" EPSON GT-X970 "。
私の使っているスキャナーと同じでした!
ジョンはここで、ヴィヴィアンを発見するのです。
■相手を知りたいという欲求
恋愛の始まりは、相手のことを知りたいと思う気持ちです。
最初に入手したヴィヴィアンの作品の魅力に取り憑かれたジョンは、
彼女の撮影したネガだけでなく、未現像のフィルムや遺品の数々を、
八方手を尽くして、部屋いっぱいになるくらい収集しました。
こうして彼女の遺物をたくさん集めることができても、
まだ人物像は謎のままでした。
■彼女のルーツの探求
好きになった相手がどんな人間なのか、普通は知りたくなりますよね。
ジョンは系図学者の力を借りて、
彼女のルーツがフランスにあることを突き止めます。
でも、フランスのどこかは不明。
それで、フランスに旅行した時の彼女の写真から、
撮影場所の特定を試みる。(私も良くやる場所探しゲーム)
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