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前回)からの続きです。
〓〓アプト線路の敷設計画
すったもんだして作製したアプト式レールは、
『
食卓上で楽しむNゲージ』のレイアウトに組み込みました。
こうすれば、
平坦部の普通レール 〓 急勾配のアプト式レール
の両方を連続して走る車両の姿が楽しめますからね。
ちなみに、アプト式電車は普通の線路上も走れますが、
その逆、つまり普通の電車の中には、
ラックレール上を走ると(それが無勾配の平坦部であっても)
お腹を擦ってしまうものがたくさんありますので、要注意。
次の写真は急勾配でも、それほどきつくない方を横から見たもの。
富士山の裾野のように、なだらかな曲線となりました。
下側にボコっと出っ張っている黒い団子のようなものは、
板から突き出たねじ先を覆う黒ゴムです。
怪我防止のため、液体ゴムを塗りつけました。
施工前の線路レイアウトは次の図のとおり。
これを一部改修し、ラックレールを次の図のように計画しました。
図の右上の茶色の線路が設置部分で、ここはアプト式専用線になります。
KATOの製品で長さの近い線路を仮に配置して見たところ、
ラックレールが必要な部分の総延長は約1メートルになります。
レール代は、5本分として約五千円くらい(他の材料費は除く)。
JR東海のリニア新幹線並みに高額ですね。
高価なレールなので、設置前には十分な準備をしたつもりでした。
これはコーナー部のアクリル保護紙上に線路の外形を描いているところ。
KATO製線路のR216を定規がわりに使用しています。
このフレキシブルラックレールの最小半径は192mmとされていますから、
R216の曲率半径216mmは余裕を持った設定のはずでした。
ところが、実際に施工してみると、繋ぎ目にトラブル続出!!!
金属製レールの、真っ直ぐに戻ろうとする力が強く、
R216の曲線部に設けた継ぎ目では、
この写真のように継ぎ目がピン角に近くなってしまいます。
試しに走らせて見たところ、ここで脱線しました。
もちろん直線部でつなぐ限りは、この問題は発生しませんが、
製品一本のレール長は、222mmしかないので、
曲線内のどこかで必ず継がなければならないんです。
それで、結局、曲線と直線を混ぜながら、
コーナー部を構成したのが次の写真です。
当初目指したのはR216のシンプルな四分円。
しかし、それには程遠い形状となりました。
もう一つの問題も!!!
アプト式線路では、坂道の始めと終わりの緩和勾配部分は、
必ず上側もしくは下側に湾曲した状態になります。
今回、平らな場所で施工し、それからアクリル板を湾曲させてみたら、
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