昭和のモノクロ井の頭公園4
2014-12-04


前回)からの続きです。

次の写真に写っているのは井の頭公園の「野外ステージ」です。
禺画像]
手前に写っている客席(ベンチ)は木製です。
奥のステージの腰壁は自然石の乱張りで、
ステージ上の二本の柱は玄昌石の横積み仕上げとなっています。
こんなレトロなデザインが懐かしいです。

そして写真左上、舞台上のズボン姿の女の子は、
マンガ「ガラスの仮面」の主人公「北島マヤ」かな?
そう、知っている人は知っていると思いますが、
この野外ステージは「ガラスの仮面」の聖地と言われる場所なんですね。
漫画の中で、マヤと劇団「一角獣」のメンバーが、
「真夏の夜の夢」を演じた場所がここです。

もし、この漫画を御存じ無ければ、是非とも読むことをお薦めします。
かつて私が職場の女性に(しかも、それまでの彼女の人生で、
漫画など手にした事も無かったという、とびっきりのお嬢様に)
この漫画を紹介した所、あまりに面白くて徹夜で読んだそうです。

それに、この写真は1976年11月の撮影ですから、
丁度、「花とゆめ」に「ガラスの仮面」の連載が始まった直後ですね。
作者の「美内すずえ」さんが描いたのは、この野外ステージです。

現在は、小綺麗な新しいステージに造り替えられてしまいました。
禺画像]
こうなると聖地としての価値はちょっと落ちますね。

そう言えば、私が吉祥寺に住んでいた頃、休日に散歩をしていて偶然、
美内さんのお宅を発見したことがあります。
少し大きめの普通の一軒家でした。
吉祥寺在住というのは何かで知っていたのですが、
「立派な表札だなー」と、たまたま目にした表札に
『美内すずえ』と書いてあったので、「へー、ここなのか」と思いました。
既に御主人もいらしたはずなのに、その名前が書かれていなかったので、
「カリスマ漫画家だから、夫は髪結いの亭主なのかな〓」
などと余計なことを考えたりもしました。本当のところは知りません。
ちなみに、今は「カフェ兼仕事場兼自宅」になっているらしいです。

今回の撮影場所は下の案内図の[5]です。
禺画像]

蛇足ながら、現在の野外ステージの写真で左に写っている階段と出入口は
当時はありませんでした。
次の写真のように近くで見てみると、比較的新しそうでしょう?
禺画像]
多分、民有地を市が買い足して公園敷地と既存道路を接続し、
かつバリアフリーな階段を造ったのでしょう。
ここから公園の外に出ると「パープル通り」に繋がります。

もうひとつ西側の出入口が次の写真です。遠方に丸井の看板が見えます。
禺画像]
これは見ての通り古くからあったもので、ここから出ると「七井橋通り」です。

この二本の通りを吉祥寺駅南口方面へ向かうと、丸井の脇にでます。
禺画像]
いずれもそれほど広くない通りなので、
井の頭公園へのアクセスルートとしては良い雰囲気です。

続く
[吉祥寺の風景 今昔]

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