(
前回)からの続きです。
次の写真も1976年5月に撮影したものです。
遠方に向かってクランクしている橋の形状に特徴があります。
この橋、現在も昔と同じ姿なので、撮影場所は容易に特定できました。
橋の名前は「弁天橋」です。
井の頭公園のメインの橋(七井橋)は、
次のように新しいものに造り変えられています。
しかし、「弁天橋」は形状だけでなく素材もそのまま残っていました。
昔と同じ方向から撮影するとこんな状況です。
これは間違えようがないですね。
ちょっと日陰に入って見えにくいクランク部分も、
次のようにアップで撮れば昔と同じ形状であることが良く分かります。
しかも、新旧の写真を仔細に比較してみると、
材料のコンクリートに良く見られる欠陥が、そのまま残っていました。
主柱上端の補修跡や側面角の白華とか、
中間柱上端の白華部分が昔と同じ形状です。
大人になってできた皺が、38年後も残っているようなものでしょうか。
この橋が「弁天橋」と呼ばれるのは、
欄干越し西方に弁天様が拝めるからです。
アップで撮ってみると、次のように立派な弁天様です。
「井之頭辨財天尊」と染め抜いた真紅の幟がたくさん立っています。
今回の撮影場所は下の案内図の[2]です。
コメントをする