APSフィルムのスキャン(2)
2014-09-12


前回)からの続きです。

前回の記事では、
APSフィルムをカートリッジから引き出して、7本に切り分けてみました。
今回は、そのフィルムをスキャニングして見ます。
スキャナが標準対応していないAPSフィルムを扱い易くするために、
次のような工夫をしました。
禺画像]
この35mmフィルム用ネガホルダ(ネガキャリア)の写真で、
一番下の第1列に納まっているのが「マスク」に入ったAPSフィルムです。
(第2列には対比用として35mmフィルムを入れてあります)
この「マスク」とは、その中にAPSフィルムが丁度収納され、
かつ、外形上は35mmフィルムと同サイズになるよう製作したものです。

こうすれば、"EPSON GT-X970"に次のようにフィルムをセットでき、
エプソン標準のソフトを使って、画像をパソコンに取込めるはずです。
禺画像]

この「マスク」の製作手順を紹介します。
原理は簡単ですので、製作時に注意するのは寸法だけです。
まず、APSフィルムの寸法を確認すると、
フィルム幅は24mm、画像一コマは16.7x30.2mmでした。
禺画像]

前回切り分けた一本のフィルムには、画像が6コマありますから、
この一本が丁度納まる「マスク」を設計すると次のようになります。
禺画像]
この図面に基づいて部品を切り出すとこうです。
部品(A)・(B)とも、二枚ずつ必要です。
禺画像]
黒紙による三層構造としました。
中間層となる部品(B)はややしっかりした紙が良いようです。
張り合せたら、次の写真のようにフィルムを滑り込ませます。
禺画像]
やや波打っていても、ネガホルダに挟めばシャキッとします。

取込みソフトを起動してプレビューするとこうです。
禺画像]
画像範囲を6コマ分指定し、「スキャン」ボタンを押せばOKです。
これは以前記事にした「Rollei A110-110フィルムをスキャン」と同様です。

結果、このような横長の画像が得られます。
禺画像]
一般のDPE店で印画紙に焼いてもらった写真は横長ではありません。
これは、サービスサイズの印画紙に焼くために両端をカットするからです。
その状況を示すのが、次の写真のインデックスプリントです。
禺画像]
各コマに黄色の枠線が引かれて、実際にプリントされた範囲を示しています。
この黄色枠ではなく、
横寸法はフルに使って、かつ上下をカットすると「パノラマサイズ」になります。
(かつて流行ったことがありましたね)
さっきの写真で、普通サイズとパノラマサイズを比較すると次のようになります。
禺画像]


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[カメラには名前あり]

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