特にわざわざ手前から二つ目に手を伸ばしているところを見ると、
萩焼の特徴である器表面のひび割れ(貫入)の具合が、
一番手前よりも二つ目の方が好みだったのでしょう。
値段の割に形の美しい急須でしたが、当然もう我家には残っていません。
所詮いつかは割れてしまう消耗品ですからね。
でも、この急須、私の記憶にだけではなく、何とアルバムにも残っていました。
しかも次のように3カットもです。
これは急須の蓋のつまみにピントを合わせたままレンズの絞りを変えて、
写真がどう変化するかの実験をしたようです。
確かに、右にいくほど暗くなると同時に被写界深度も深くなり、
表面の貫入の模様がくっきりしてきます。
新しい住まい用に購入したこの急須は、
写真の被写体としても活躍してくれた訳です。
実は、二眼レフはこの年に買ったばかりでした。
それでいろんなものを写して遊んでいたのです。
高価な器でなくても、日常使用している食器って色々な記憶と結びついています。
我家では内祝いなどでいただいた器は、その方の名前で、
「おばさまのお皿」とか「○○ちゃんのカップ」とか呼んでいます。
また近いうちに、エコーのカップで美味しいコーヒーを飲める日が来るでしょう。
(追記)
この「エコー」の記事にご訪問くださったtakeさんのコメントによりますと、
エコーのマスターは、もう既に亡くなられていたのですね。残念です。
多くの人に素敵な時間を与えてくださったマスターに感謝しつつ、合掌。
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