出戻りのオールドニッコールレンズ
2013-12-17


レンズ交換可能なカメラで写真を撮るからには、
やはり色々なレンズを使ってみたくなります。
昔ニコンF2を愛用していた時も広角から望遠まで、少しずつ買い揃えました。
いわゆるMF(マニュアルフォーカス)の old Nikkor オールドニッコールレンズです。
その全てを20年ほど前に手放してしまいましたが、最近懐かしくなり、
当時所有していたレンズを再入手しました。
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左から、24mm、35mm、50mm、105mm、200mmです。
低予算でそれなりの状態の物を揃えるのに一年間かかりました。
一番右の200mmは、2千円弱で買った物を自分で分解して掃除しました。
でも、中央の50mmは元々美品だった物を購入し、使う頻度も多いので、
距離リングを回す感触を私好みの固さに再調整するのもプロに頼みました。
レンズに1万7千円、調整代に6千円も払ってしまいました。

この5本は、厳密には昔と同じ姿ではありません。
ニコンは1970年代後半にレンズマウントを若干変えて、露出計と連動するようにしました。(いわゆるAi化)
私が昔所有していたレンズはAi化の前、最近再入手した物はAi化以降のレンズです。
ただ一つ、左から二番目のレンズ、35mm/F2.8 だけは完全に昔の姿です。
一本ぐらいは、実用性よりも、昔の姿そのものを再現させたかったのです。
この35mmは鏡胴先端がシルバー色であることと、
絞り連動爪の形が古いところが他と違います。
爪の形だけを拡大するとこうです。
禺画像]
左が比較的新しいAi方式の爪、右がそれ以前のレンズの爪です。
それぞれ「ブタの鼻」「カニ爪」などと呼ばれています。
最初の写真では、ブタ四匹とカニ一杯が並んでいるわけです。

そして、この5本のレンズを持ち運ぶのに便利なカメラバッグを持っていました。
以前このブログで取り上げた「ガゼットケースFB-8」というニコン純正のバッグです。
バッグ底面の金具に裸のレンズを直接固定できるので、レンズ交換が迅速にできます。
とはいえ、レンズは買い直せても、このバッグは製造終了品ですし、
さすがに再入手はできません。
誰かが今でも保有していたとしても、
表装材の人工皮革が多分ボロボロの状態のはずなので、
中古市場でも売り物にならないからです。

それで「FB-8」の懐かしい姿をとどめた写真だけでも、とiPhotoを探してみました。
写ってないものですね。当然と言えば当然です。
カメラバッグを被写体にした記憶などありません。
しかし、別の何かを撮影したついでに、カメラバッグも写っていた写真は数枚ありました。
例えば1980年11月のスナップの一部です。
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絵本の脇に置かれたバッグを、子供がおもちゃにしています。

それから、バッグの中を写した写真としては、こんなものがありました。
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1977年のゴールデンウィークに小金井公園へ出かけた時の写真です。
女性たちが、優雅に「草上の昼食」を楽しんでいます。
この写真は広い画角から判断して、広角レンズで撮ったものですね。

この写真の左端に注目すると、上カバーの開いたFB-8が半分写っています。
この部分だけ拡大してみました。
禺画像]
レンズが2本写っています。

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[吉祥寺の風景 今昔]
[カメラには名前あり]

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