憧れのニコン2台持ち
2013-04-12


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この写真は1974年の夏に、日光は戦場ヶ原へ遊びにいった時のものです。
主役は私の足もとのカメラバッグ。
ニコン純正のガゼットケースFB-8というもので、
ボディ2台とレンズ3本が収納できました。(203.12.15修正)
このケース、20年ほど前に、中身の機材一式とともに、
当時カメラ女子のはしりだった姪にあげてしまったので、
もう手元にはありません。

下の写真は雑誌に掲載された同種製品FB5の画像です。
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ケース底面の金属部分にバヨネットが仕込まれています。
レンズは、リアキャップを外した状態でここに直接嵌め込んで収納するので、
いざという時に迅速なレンズ交換が可能になります。

こんな日光の戦場ヶ原まで複数のレンズを帯同していた私ですが、
ニコンのボディをもう一台買い足すことは遂にできませんでした。
同種カメラを複数買うのはさすがに贅沢と断念した訳です。
だから、撮影会などで二台のボディを
たすきがけにぶら下げている人を見ると羨ましかったです。
標準と望遠とか、カラーフィルムと白黒とか、同時に使えますからね。
憧れでした。

そんな私が、現在メイン機の「ニコンF2」以外に、
その前身「ニコンF」を三台も所有することになりました。
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いきさつはこうです。
遊びで様々なカメラの分解を手がけているうちに、
やはり日本の誇る名機「ニコンF」の仕組みを知りたくなったのです。
壊しても惜しくない値段で、分解練習用の個体を探しました。

最初、予定通りの格安品を購入したつもりでいたら、
フォトミックファインダーに難ありながら、ボディは奇麗な完動品!
勿体無くて手が出せませんでした。

次に購入したのは、本当に見かけはボロボロの格安品。
でも、ちゃんとシャッターがそれなりの精度で切れる所がさすがのニコン。

さて、ニコンFといえば、やっぱり頭に載るファインダーは
スリムな三角のアイレベルファインダーでなければいけません。
これをネットで探したら、ボディ付きしかありませんでした。
実際、プリズム腐食やカビなどの無いアイレベルファインダー単体は、
超レア品としてかなりの高値で取引されているので、
むしろボディと共に買った方が安いくらいです。変なの。

こうして結局、憧れの二台持ちを飛び越して、三台の所有者になりました。
もう、分解するのにためらいはありません。
こんな感じで、分解開始です。
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この写真、後から見たら、
ドライバーとピンセットが、ナイフとフォークのようです。
まあ、気分は骨付き肉をどう食べ尽くすか思案しているのに近いです。

ボディ本体も下の写真のようになると、メカニズムが良く分かります。
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次の写真は、分離したミラーボックスの動作順序を解釈しようとしているところです。
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かなり理解できた後、また組み立てたら、きちんと動作しました。
ニコンFは無理のない設計がなされています。
ある纏まり毎にユニット化され、
それらが合理的に構成されているので故障が少ないのだと思います。

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[カメラには名前あり]

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