(
前回)からの続きです。
Mac用写真管理ソフトのiPhotoは、楽しい機能を沢山備えていますが、
うまい話ばかりではありません。
長年使っていると、幽霊に悩まされることが多々あります。
不要になった写真をdeleteしても、幽霊となって残ってしまうのです。
この現象は世界的なものらしく、
Appleのサポートコミュニティでも取り上げられています。
こういう状況です。
当初の画面です。
このうち5枚目と6枚目を削除したとします。
一旦消えてくれるのですが、Macが疲れていたりすると、
次にiPhotoを立ち上げた時、こうなってしまいます。
特に不都合はなくても、ちょっと気持ち悪いです。
ここで、もう一度deleteして幽霊を消しても、
一旦iPhotoを終了してまた立ち上げると、
2枚の幽霊はちゃんと残っているのです。
何度やり直してもよみがえってきます。
これについて、サポート側は、
「データベースの再構築をして下さい」とか助言してくれますが、
助言に従っても、簡単には直らないことが多いです。
私が思うに、ビジネス用ではないこのソフトは、
楽しさを追求していて、堅牢さを求めていないのでしょう。
この現象に対して、私が発見した画期的な解決法を示します。
幽霊を選択して、この2枚に対してメニューから「写真を隠す」を指示します。
すると下の写真のように、2枚の幽霊にバッテンがつきます。
「写真を隠す」というのは、写真を残しておくけれども、画面には表示しない、
という機能です。必要に応じて解除することもできます。
同じようなショットが沢山ある時には便利な機能です。
見た目がシンプルになりますからね。
そして「隠された写真」のコマンドを実行すると、こうなります。
望んだ表示方法になります。そして、
再度iPhotoを立ち上げても幽霊は出てきません。
どうやっても、二度と出てこないのです。
先日歌舞伎で見た「東海道四谷怪談」、
この話の中で、主人公伊右衛門は毒薬で亡くなった女房お岩の亡霊に悩まされます。
切っても切ってもまた現れてくるのです。
それは当たり前で、既に死んでいる亡霊を再度殺すことはできないんです。
でも、伊右衛門が眼を塞いだらどうでしょうか?
見えない亡霊はいないのと同じことですから、もう恐くないはずです。
そんな馬鹿なことを考えさせるiPhotoは、
脆弱なソフトであるが故に楽しさ一杯です。
…(
続く)
コメントをする