運搬可能なタタミ一枚の鉄道模型レイアウト
2017-03-02


前回)からの続きです。

大昔にちょっとだけ鉄道模型を楽しんでいた頃は、
いわゆる「お座敷運転」でした。
遊ぶ時だけ畳の上で線路をつなぎ、終わったらまた分解するわけです。
手間ですね。
今回はベースとなる木製パネルの上に固定するので、
思い立ったら直ぐ遊べるはずです、快適に。

しかし課題があります。
それは畳一枚分の大きさのレイアウトを常設する場所はないので、
運転が終わったらそのまま持ち運び、
どこかの部屋の片隅に、立てかける形で収納するように作らねばなりません。
すなわち必須命題は「軽量化」。

主要材料としてスタイロフォームとスチレンペーパーを選択したのは
そんな理由からです。
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材料成分の半分は気泡ですからね。軽いはずです。

そして製作開始。
スタイロフォームを必要な大きさ・形状に切り出します。
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このスタイロカッター、とても高価でした。
でも、こういう道具を使うのも、鉄道模型製作の楽しみの一つなのであります。

ジオラマの土台のおおよその形状が見えたところが次です。
写真奥が高台、そこから手前になだらかに下ってくる地形をイメージしています。
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そこに設計図をプリントアウトして貼り付けました。
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設計図には次の項目が記載されています。
・敷設線路の外形線と、各線路単体の商品番号(KATO製)
・主要線路の設置レベル(-20〓+30mm)と位置(パネル左隅を原点とした座標)
・詳細地形を表す等高線
・製作予定の施設名(鬼子母神とかおとめ山公園とか)
盛りだくさんですね。
A4プリンターで分割出力したところ、合計印刷枚数は30枚にもなりました。
それらを一枚に張り合わせるだけで一晩かかりましたよ。

そして、等高線に沿ってスチレンペーパーを切り出したり、
デザインカッターで曲線線路部分を切り込んだりしました。
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次が製作途中の様子。
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コンター(等高線)が滑らかで美しいでしょう?
CADで書きましたからね。
ペジェ曲線とかいうらしいですよ。
次の写真は傾斜部分の線路を撮ったものですが、線路の脇に溝が写っています。
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この溝に線路を落とし込み、両面テープで固定するのですが、
3%程度の適正な勾配になるよう、微妙に調整しながらの作業になります。
直線部分も同様です。
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部分的には、次のように線路を貼り付ける傾斜土台を別途作る方法を採りました。
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これらの勾配調整は大切で、試運転をしてみたところ、
4%近くになると登坂できなかったりしました。
スタイロで作るのであれば、作り直しも簡単なので便利です。


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[目白ジオラマ鉄道模型]

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