素人修理のライカの写り具合
2016-05-31


前回)からの続きです。

カメラの分解修理について、私の到達した境地。
「分解とは、古びたネジを回すことと見つけたり」
って、分解を実体験した方は、この感覚わかってくださると思います。
とにかく、正しい順番で各所の錆びかかったネジを回していけば、
複雑なカメラも最終的にはバラバラの部品に分解されます。
その分解の過程を、記録写真に順番に残しておけば、
再組み立ては、その逆をやれば良いので簡単(なはず)です。

そして、実践。
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再組み立てが完了した「ライカIIIf」にズミクロン50mmを装着しました。
このカメラ、オークションでは私以外に買い手が現れなかったのですが、
パッと見では、そんな不人気なカメラだったとは見えないでしょう?
大いに自己満足後、いつものフィルム”Acros100”を詰めて試写に出掛けました。

撮影後のフィルムを現像し、お風呂場に吊り下げたところです。
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何かネガの濃度も揃って、良さげに見えます。
スキャンした画像を何枚か載せてみます。

椿の坂のサックス奏者。
"HOPE SPRINGS ETERNAL"(人々の心に)希望は永遠に湧き出ずる、
って奏者の後ろに刻まれたフレーズがカッコ良すぎ、
とこの坂を通るといつも思う。
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学習院大学構内の何の変哲も無い建物。
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この雑多な要素の混在した風景は「試写」にぴったりです。
この風景は何十回と撮影したので、撮影後その写真を見ると、
カメラやレンズ、またフィルムの特性を実感できます。

そして同じく解像度チェックに最適なネットフェンス。
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次は、山手線のガードです。
ハイライトとシャドウの描写を見て、露光量が適正かどうかをチェックします。
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描写良好なので、絞りとシャッタースピードは実用上問題なさそうです。

そんな感じで、おとめ山公園での以下の写真も総合的にチェック。
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自分が治したカメラで撮影するって、最高!です。
現像したフィルムに画像が確認された時点で感激もの。
正直なところ、微妙な写り具合なんかはどうでも良い感じです。

とは言え、分解修理の必ずしも平坦でなかった道のりの詳細を、
次回以降に(続く
[カメラには名前あり]

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