中判カメラをたくさん使った反動なのか、小さなカメラを使いたくなりました。
手持ちの中では、例えばミノルタ16QT。
でも、このカメラを使うには、
フィルムを自作しなければならないので、ひと手間余分にかかります。
「そうだ。まとめて作っておけばいいんだ!」と気がつき、
フィルムを詰めるカートリッジを余分に買うことにしました。
ただし、製造を中止してから数十年も経ったフィルム用のカートリッジです、
これを入手するのがとても難しいことは以前体験済み。
そこを辛抱して執念深く探したら、ありました!
以前見つけた時と同じように、古いカメラと一緒に売られていました。
次の写真が商品説明用の写真です。
カートリッジが鎮座してるでしょう?
ところが、数日後に送られてきた商品を見て、「あれ?空っぽだ!」
フィルム室にカートリッジが入っていません。
やっぱり、そうなんだ。
使用済みの古いカートリッジをゴミと思ったお店の人が、
(その感覚は一般的には正しい)
事前に処分しておいてくれたのです。
親切だけど、私にとっては不親切。
そのことを申し伝えると、親切なお店の方は恐縮して、
送料込みの代金全額(と言ってもはした金)を返してくれました。
そして、カメラ本体は返送不要とのことでした。
というわけで、無料でカメラをGet。
これまでタダ同然で、例えば300円とかで手に入れたことはありましたが、
本当にタダで入手したのは初めてです。
もっとも、普通に言えば、
「お金をくれたら貰ってあげても良いようなカメラ」でした。
マイナス金利みたいなもんだな。
なにしろ、
・フィルム巻き上げできず。
・シャッターボタン押せず。
・露出計は不動。
・ファインダーは劣化あり。
要は、まともに生きているところが何もないカメラだったのです。
ところが、そんな物でも、手元にあると何となく診断してしまう私。
今回は、露出計回路の断線チェックからスタート。
テスターで見るとどこか繋がっていない部分がありそうです。
そして、案外簡単に該当箇所を突き止めました。
電池室の奥の「穴」に潜んでいるスイッチ部品(ピン)の先端が
白華していたんです。
ここの動作原理はこのようになっています。
カメラ上面のスイッチ(次の写真)を押し込むと、
それに連動した板バネが押され、
板バネに下向きに取り付けられたピンが「穴」に沈みます。
その結果、電池室側に突き出てきたピンの先端が、
電池のマイナス側の電極板に接触して、回路が”on”になります。
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