森山大道になった娘
2014-07-24


離れて暮らす娘から、孫の夏祭りの写真が139枚も届きました。
「写真がたくさんだね!」とメールしたら、
「本当はもっとたくさん撮ったのだ!」と返信が来ました。
写真は全て幼友達との夏祭りを楽しむ孫娘の写真ですから、
身内以外の方に興味を持っていただけるものではありませんが、
最後の一枚はちょっと面白い写真でした。これです。
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まるで、「森山大道」風の「ボケ、ブレ」写真です。
そう、ラディカルな作風で20世紀の写真芸術に革命をもたらした大道先生のことです。
団地脇の道を疾走する二人の幼児を撮影したこの一枚、
ボケ具合、ブレ具合、そして画面の巧まざる?傾き、
飛び跳ねる子供の心がそのまま表現されているような気がします。
暗めの風景にほんのり点った庭園灯も、日暮れ時の情感を高めていますね。

しかし、娘の使用機は最近購入したニコンNikon_D5300です。
普通の技術で撮れば、露出もピントも自動で適正になってしまうはずです。
それにレンズには手ぶれ防止装置も付いています。
ということは、この傑作は、偶然と未熟な腕の成せる技だったのでしょうか?

そして、偶然の傑作をものするまでに娘が何回シャッターボタンを押したのか、
確認してみたくなりました。手順はこうです。
先ほどの写真をMacのプレビューで開いて、
ファイルメニューの「ツール」から「インスペクタを表示」を選びます。
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そして次のようにインスペクタが表示されたら、「Exif」情報をチェックします。
[画像]
この中でも、チェックするのは「イメージ番号」で、”3,569”と書いてあります。
これが、このカメラD5300のこれまでの総シャッター数を表しています。
(ちなみに4月に購入して、僅か3ヶ月間で3,569枚も撮ってる!)

この要領で夏祭り写真の一枚目の「イメージ番号」を調べたら、”3,245”でした。
すなわち、3,569-3,245=324 ですから、
夏祭りの写真は、全部で324枚以上あることが分かります。
ふーむ!
一本36枚撮りのフィルムを、みみっちく使っていた40年前には、
とても信じられない贅沢です。
ハーフサイズのオリンパスペンが普及した理由の一つは、
同じフィルムで倍の72枚も撮影できたからです。
それに当時は、もし139枚も焼き増ししたら何千円にもなりましたよね。

お話変わって、写真データのやり取りに付いてです。
昨年までは、娘からいくつものメールの添付ファイルとして送られてきたので、
受け取る私の方もそれなりの手間が掛かっていました。
でも、今年からは「オンラインアルバム」を利用するようにしました。
娘の方でアップしたものを、こちらでダウンロードするだけです。
逆方向も勿論可能です。
また、「オンラインアルバム」のURLとパスワードさえ伝えてあげれば、
他の方でも閲覧が可能ですし、写真の共有や配布は本当に楽になりました。
その分、フィルムや印画紙のメーカーには過酷な時代です。
[カメラには名前あり]
[写真 walk & shoot]

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