40年前の根津美術館の風景2
2013-11-18


前回)からの続きです。

昔訪れた時、展示室ではこのような古美術品を見ました。(写真1)
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これが何だったのかは忘れました。面白い造形です。

根津美術館は古美術品だけでなく、回遊式の庭園でも有名です。
趣きのある茶室や、池に浮かべた和船?など、見どころたくさんです。(写真2-4)
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その中でも私のお目当ては40年前の下の写真の建物です。
この風景を再確認する事が第一の目的です。(写真5)
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これはすぐ見つかりました。
四つある茶室の内の一つ「弘仁亭」です。現在の姿はこうです。(写真6)
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昔は三月、今年は十一月と訪れた季節が異なっているにしても、随分違った雰囲気ですね。
やっぱり、時代の空気というものでしょうか?

そして弘仁亭の脇には腰掛待合があります。
下の写真で、左が弘仁亭、右がその腰掛待合です。(写真7)
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これを縦位置で撮るとまた面白いですよ。(写真8)
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標準レンズの場合、縦位置にしてやっと空が写ります。

この腰掛待合に座った昔の写真が二枚ありました。
それぞれの現在の写真と比べてみると、細部まで見事に一致します。感激!(写真9・10)
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そして下地窓の露出した木舞竹について、その間隔や曲がり具合に注目しました。
どうも40年前の材料がそのまま古びた状態のようです。
思わず「良く生きてたね!」と竹に声を掛けたくなりました。

逆方向を撮影した旧新の写真が次です。(写真11・12)
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私の座った場所には、現在の写真で何か注意札が置かれています。
でも「昭和49年3月14日タフちゃんここに座る」とか書かれている訳ではありません。
それから、腰掛待合の左側に「石塔婆」と表示された仏像が写っています。
こちらの仏様は、40年前と全く同じ位置にいらっしゃいます。
また、待合の丸柱を見ると、節の位置も全く同じですね。
いずれも歩いたり動いたりしないのですから、同じ位置で当然なのですが、何か嬉しいです。

最後に写真番号ごとの撮影位置の一部を下図に示します。
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[昔と今の写真(番外)]

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