この写真の二台のカメラ、
左"Canon DEMI"と右"Olympusu PEN E-P3"を兄弟機にしてしまいました
キャノンデミはフィルムカメラ、オリンパスペンはデジカメですが、
どちらも同じレンズ”Canon SH 30mm f=1.7”を装着しているでしょう。
つまり、右のレンズはオリンパス用に改造したものなんです。
改造のきっかけはこれです。「
キャノンデミdemiが二台に」です。
二台あっても、実際には左の一台は出番がありません。
それも勿体無いので、レンズだけでも生かせないかと考えました。
一番良いのは、使用頻度の高いデジカメE-P3の交換レンズとして甦らせることです。
改造方法はこんな具合です。
まず、レンズユニットを取り外します。
レンズユニットは、
レンズ+絞り+シャッター、で構成されています。
交換レンズとしてはシャッターが不要ですから、これを取り除きます。
下の写真のシャッター機構一式を外してしまいます。
シャッター機構の下に隠れているシャッター羽根も外します。
残りを元に戻すと、こんな感じです。
絞り羽根だけが見える状況です。
一方、キャノンデミのボディの深さをノギスでチェックします。
キャノンデミのレンズユニット取付部からフィルム面までは、約30mmです。
オリンパスペンのマウント面からセンサー面までの深さ(フランジバック)は、
マイクロフォーサーズ(m4/3と略される)の規格どおりの約20mmです。
この差の約10mmを利用してレンズの台座を工夫します。
使用したのは、m4/3用接写リングです。中国製の安いものです。
この接写リングの一番下のリングだけが必要です。
それを、こんな感じでレンズの後玉側に貼付ければ良いはずです。
最初は両面テープで貼付けたのですが、
無限遠のピントチェックをしているうちに床に落として、危うく壊すところでした。
それで、ゼリー状の強力瞬間接着剤で貼付けました。もうびくともしません。
また、後玉側の出っ張りはボディ内部を損傷させる危険があります。
損傷を避けるために、下の写真のヘリコイド内筒の出っ張りは切り落としました。
完成しました。対物側の写真です。
ピントを合わせる時は、レンズを直接回して調整します。
いわゆる全玉繰り出し式です。
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