「ピンクのカーテン」(2)池袋編
2013-02-06


---(前回)からの続きです。

映画「ピンクのカーテン」の撮影は、池袋駅周辺でも行われています。
何度も登場するのが「南池袋公園」です。
次の場面は、悟と野理子が駅側から公園に入ってくる所です。
公園中央にあった噴水越しに撮影されたようです。
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正面には西武百貨店の窓が写っています。
現在は波形模様の金属パネルが上貼りされて一寸モダンに見せています。
通り右側に「キンカ堂」の袖看板が見えます。
2010年にキンカ堂倒産後、池袋店は閉鎖され、今はパチンコ”Rakuen”となっています。

この公園周辺はラブホテルが多い所です。
私はかつて、そのホテルオーナーのご子息に数学を教えていた事がありました。
週に一度、家庭教師としてホテル近くのご自宅へ通ってました。
スポーツも勉強も頑張り屋のご子息は、疲れて眠気が襲ってくると
「先生、顔を洗ってきます!」と言って冷たい水で気合いを入れてきました。
色んな思い出があるので、この公園は見覚えがあるだけでなく、
個人的にも懐かしい所です。

この公園、整備工事のため来年まで閉鎖されています。
「名画」の舞台に相応しい公園であり続けるように。

颯爽と歩く野理子のバックに、
南池袋公園の緑とサンシャイン60が写っている場面があります。
ついでに大和証券も時代を超えて。でも看板の書体が変わってるか。
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このサンシャインも主要ロケ地の一つです。
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階段奥の建物壁面に、WORLD IMPORT MART の看板が見えます。
まだ、輸入品=高級品、の感覚だった時代なのですね。
階段を上りきった所が屋上広場です。
そして高層部の脚もとがコリドーになっていて、そこの列柱を野理子がジグザグに走って遊んでいました。
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実は現地に行って確認すると、
方位の関係から、屋外階段に陽が当たるのは午後遅い時間、
一方、コリドー列柱の隙間から光が射し込むのは早朝でした。
普通に映画を見る時はそこまでは気付きませんが、監督やカメラマンやスタッフの皆さんは
色んな配慮をしながら映画を作っている事が分かります。

建物内では噴水広場が有名ですね。
インテリア改装後も、ほぼ昔のまま使われています。
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地下1階の噴水広場を3階レストラン階の回廊から眺めたものです。

1978年巣鴨拘置所跡地にサンシャインシティが華々しく開業。
メインの建物であるサンシャイン60は、60階建て、約240mの高さを誇る。
当時の驚きは六本木ヒルズや東京ミッドタウン以上でしたね。
ヒロインの野理子にとっても、まさしくここは「サンシャイン」でした。

夜の池袋もあります。
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グリーン大通りです。
SEIBU と PARCO の屋上看板ですぐに分かります。

次は夜の池袋大橋でのシーン。
ここは場所を特定するのにちょっと手間取りました。
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