露出計が治ったMinolta_CLE
2019-10-21


前回)からの続きです。

カメラファンの間で、
「復刻してほしいカメラ」の一番手にあげられるのは、
ミノルタCLEだと言われています。
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だから、中古市場でも人気があります。
そんなCLEにも弱点があり、それは露出計まわりの脆弱性。
中古品では、露出計が不調な個体が多いようですし、
実は発売当初から脆弱だったようです。
私が30年来使用しているCLEも、
当初から、ごく稀にAEが誤作動することがありました。
原因等については明確には分かりませんが、
輝度比の高い風景を撮影すると、極端に露光不足になることがありました。
例えば、1986年の「井の頭動物園」で撮影した写真。
この日は「象のはな子」と「どんぐり拾い」が目的でした。
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概ね適正露出で撮れている中、最後の一枚が示すのは、
どんぐりの森の「木漏れ日」に戸惑ったCLEでした。

まあ、稀にそういうこともあるさ、と鷹揚に構えていた私も、
昨年暮れのスナップの撮影結果には、若干不安を覚えました。
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4〓5枚続けて露光不足になっていたのです。
「これは、遂にこわれる予兆かな?」
果たして、数ヶ月後にも持ち出す機会があり、
撮影前チェックをしてみたら、明らかにおかしい。
ファインダーを覗いてみると、
撮影時のシャッタースピード予測値を示す赤のLEDが、
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普段はこのように、そこそこ常識的な値を示すのに、
その時は、暗めの被写体でも、
常に1/1,000より上に飛んでしまっていました。
そのまま撮れば、明らかに露光不足になります。
「ああ!、やっぱり、完全に壊れたちゃったんだ」
と、残念に思いつつ、
「でも、マニュアル露出で撮る分には大丈夫そうだから、
 露光計の付いていないカメラと思えばいいや」
と心慰めたのです。

そして先日、単にCLEの手触りを懐かしむ?かのように、
意味もなく、AEモードで、1/1,000のシャッターを切り続けてみたんです。
そうしたら、何と、不思議なことに、数十回切った後でしょうか、

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[吉祥寺の風景 今昔]
[カメラには名前あり]

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