Super_RICOHFLEXの修理
2019-03-27


RICOHFLEXでセミ判」の時に採用されなかったパーツ、
即ち次の写真の影の部分にあるパーツは、もう要らないものです。
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ということになると頭をもたげるのが私の解体願望。
どうせゴミなら壊してももともと、どんなことだってできるはず。
ebayの商品説明に " FROZEN FOCUS " と書いてあった、
スーパーリコーフレックスのレンズに取り組んでみることにしました。

以前「リコーフレックス VII s」のレンズを整備したとき、
テイクレンズのヘリコイドはグリスが固着して固かったけれども、
最終的には次のようにパカっと外れました。
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ところが、今度のスーパーリコーフレックスは、本当に" FROZEN " でした。
全く歯が立たず、ヘリコイドは1mmも動きません。
ヘリコイドの固着は、この機種の持病のようなものですが、これは別格。
それで前玉全体を取り外し、アルコールに三日三晩浸けました。
(以前、NIKONのレンズでこの方法がうまくいったことがあったのです)
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それでも、今回は全く軟化する気配がなく、いよいよ最終手段の採用。
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ヘリコイドの内筒にこの写真のような「堀割り溝」を作りました。
電動ルーターのヤスリで削ったのです。
そして次のように、堀割り溝にカメラオープナーの歯をはめて、
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外筒を水道工事用の強力プライヤーで挟み、
渾身の力を込めて回したところ、
溝が欠ける一歩手前でついに回転!!
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ヘリコイドに固着した緑色のグリスが60年の歳月を感じさせます。
前玉の中には液状のアルコールがまだ残っています。二日酔いだな。
劣化した古いグリスはアルコールで湿らせ、ドライバと綿棒で撤去。
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この後、新しいグリスを塗って新品の動きが甦りました。

でもこれでレンズ問題が片付いたわけではありません。
距離調節のためのフォーカスリングに、もう一つの問題がありました。
ヘリコイドを締め付けていたイモねじも固着していたのです。
次の写真の小穴にねじ込まれていた、M1.4のとても小さなネジです。
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[カメラには名前あり]

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