ハンダごてに一万円!
2018-07-13


前回)からの続きです。

鉄道模型やカメラ修理をやっていると、
ハンダ付けが必須の場面があります。
特に電子化し始めの頃のカメラでは、
既存のボディに、電子部品を無理やり組み込んだ感じのものが多く、
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例えばこれなどは、ファインダープリズムの清掃をするのにも、
一部の配線のハンダ付け部分を一旦外して分解し、
清掃完了後にまたハンダ付けをし直す、みたいな手順が必要です。
さらに混み入った作業をすると、結局、作動不良になったりします。
多分、ハンダ付け部分の接触不良か、
作業時の高熱で電子部品が壊れたりするのだと思われます。
そんな負の体験が50年間分積み重なり、
深刻なハンダ付けコンプレックスに落ち入っていました。

そんな私が使用していたハンダごては先ほどの写真の左側やつです。
電池式でコードレスなので扱いやすいと思ったのです。
値段が安い事も購入理由の一つでした。
しかし!最近わかったのです。
ハンダ付けに関して、どうも考え違いをしていたようです。

「白光」というこの筋では権威あるメーカーがあり、
ここは「ハンダ付け文化」の啓蒙活動を行っています。
ソルダリングスクール(Soldering School)というセミナーを主催し、
わずか3年で1,300名の受講生にはんだ付け教育をおこなったそうです。
そのHPでは、
「良い道具を使って正しく作業すればハンダ付けは必ず成功する」
と繰り返し説かれています。
その啓蒙活動に触発されて、私も自分に投資してみることにしました。
作業手順をきちんと学ぶことに加えて、
良い道具を買うためにとりあえず「一万円」用意しました。
そして、次の道具を買いました。
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「アーム付きスタンド」と「ハンダごて」です。
このスタンドは補助照明と拡大鏡が付いているので、
次のように小さな作業も、しっかり確認しながら行えます。
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また、「はんだごて」は十分な熱量を持ち、
かつ温度制御が可能なタイプを選びました。
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白光株式会社の「HAKKO FX-601 6,600円(税抜き)」、
LEDの点滅で設定温度(可変)に達したことが分かる機種です。
用途に合わせて付け替え可能なこて先も揃えました。
標準こて先:6.5C型 (No.T19-C65) (こて先φ6.5mm)、
に追加して、次の三本も買い足したのです。
・T19-C3 こて先 φ3mm
・T19-B2 こて先 R1mm
・T19-B こて先 R0.5mm
何やかやで、結局、投資総額は一万円超!でした。
でも、それでコンプレックスが解消するなら安いものです。

やはり持つべきものは良い道具です。
良い道具は、良い結果をもたらします。
例えば、「真鍮電車のDCC化」で、
私が最初に試作したダミープラグは次のように不細工でした。
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このプラグは、ピン同士の間隔が2.54mmという極小サイズですから、
この試作品でも、上出来と言えなくもないです。
それが、T19-Bの「極細こて先」できちんと作業した結果はこうなりました。
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雲泥の差とはこのことを言うのではないでしょうか。


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[目白ジオラマ鉄道模型]

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