しばらく前に"ニコンNikon F3"を入手しました。
これまでニコンの銀塩一眼レフは、初代F、F2、F4と使っているので、
このF3を加えて、ついに[1]から[4]までの連番が完成です。
そしてファインダーも買い足してしまいました。
左側が、元々付いていたファインダー「ハイアイポイント(HP)」、
右側が買い足したファインダー「アイレベル」です。
ハイアイポイントファインダーは、
カメラから眼を少し離した状態でも、撮影範囲がけられず見えるので、
メガネを常用する人には便利なファインダーと言われています。
でもその分、見える画像の大きさは、
標準レンズ50mm着用時で、倍率0.75倍とやや小さめです。
撮影時はメガネを使わない私にはメリットがないので、
倍率0.80倍のアイレベルファインダーに換装することにしました。
下の写真のように、二つを逆向きにして比べると、
右側のアイレベルの方がコンパクトなことが分かります。
プロによる整備済みのF3ボディとHPのファインダーは少し高価だったので、
この追加のアイレベルファインダーは安物で我慢しました。
そのせいか、ちょっと汚れていますね。
でも、それを承知で、自分で整備することを前提にオークションで入手しました。
二つの見え方を比べてみると次のようです。
一枚目がHP、二枚目がアイレベルです。
倍率の違いは明らかですね。
でも、アイレベルファインダーで見る被写体は少し霞んでいるでしょう?
これはファインダーの接眼レンズにカビがはえているからでした。
かなり重症です。
早速分解して清掃します。
カバーを止めているビスを外します。両側に2個ずつの計4個です。
このビスが錆びていることから、
ファインダーが湿気の多いところで使用されていたことが分かります。
次はカバーを取ったところです。
ここで、白い点線で囲った部分が接眼レンズユニットです。
これを止めているビスは、下の白矢印の三個です。
この後、取り外した接眼レンズの両面をいつもの手順で掃除しました。
・レンズクリーナーでカビ取り
・オキシドールでカビ殺し
・アルコールと水で清掃
この作業自体は数分で済んだのですが、実はこの前段で大トラブル。
ファインダーには、セルフタイマー使用時などに逆光の侵入を防止するためのアイピースシャッターが内蔵されています。下の写真の赤い二枚羽根です。
そして、アイピースを閉じると、
次のように、その裏側にある平ビス(白矢印)が露出します。
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