今冬は二度の大雪に見舞われ、東京が少しだけ雪国になったようでした。
その雪もほぼ消えた先日、新江戸川公園へモノクロ写真の撮影に行きました。
相変わらず、入場無料とは思えぬ立派な門構えです。
この日は風もなく穏やかな日和です。
モノクロ写真の予定が、
五分咲きの白梅と紅梅があったので急遽デジカメの出番になりました。
これはやっぱりカラーでしょう。
お庭の松には、雪吊がとても美しくしつらえてありました。
この雪吊について、東京では雪国ほど雪が積もることはないし、
これは冬場の『飾り』か『演出』と思っていました。
この一ヶ月前に、西早稲田の甘泉園公園で雪吊を見かけたときも、
その形態の美しさ故に、一種の展示作品に見えてしまいました。
でも、新江戸川公園の園内を巡り、次の光景を見ました。
一本の松が幹の途中で無惨にも折れていました。
高すぎたのか雪吊を施されなかった松が、雪の重みに堪え兼ねたようです。
だてに雪吊をやっているのではないのですね。
雪吊といえば、金沢の兼六園が有名です。
40年前に訪れたことを思い出しました。
当時の雪吊の写真もあるかもしれないと、アルバムを探しました。
一枚ありました。写っているものですね。
私が寒そうにしているのは、多分、風のせいです。
これ、丁度40年前の、1974年の3月の写真です。
こちらは夕顔亭の前で女房を。
やはり風で、髪が乱れています。
閉じた傘を手に持っていることからも分かるように、
日差しがあると思えば小雨が降り、又、風が出てきたり、
北陸の天気って変わり易いのだな、と感じたのを思い出します。
橋の上でも、スカーフが飛ばされないように必至に押さえていますね。
この風景が、40年後の現在、変わっているのかいないのか、
またこの場所で写真を撮りたいけど、
ちょっとそこまで、とはいかないのが残念です。
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