1974年の3月に能登旅行に行きました。
能登周遊の観光バスに乗りましたが、このバスは冬場は運休していて、
この日から運転開始!というまさにその日でした。
まだ寒い時期なので観光客もほとんどいなかったです。
そのため途中区間をスポット乗車する方が時々いるだけで、
それ以外は私たちの専用のリムジン状態。
途中の観光場所の駐車場も次の写真のようにガラ空きでした。
こんな感じの写真を、
当時唯一の愛用機ニコンF2にTri-Xのフィルムを入れて撮りました。
自分で現像するモノクロ写真が好みでしたから、旅行の時も同じです。
と思っていたら、この能登旅行のアルバムには、
カラー写真も混じっていました。
これは有名な能登金剛の海岸で強風にあおられている私です。
そして首からぶら下げているカメラは見慣れたNikonF2です。
ということは、もう一台、別なカメラを連れていたのですね。
まったく記憶にありません。
それでアルバムの写真を子細にチェックしました。
これは「上時国家」に立ち寄った時の一枚です。
女房が手にしているカメラ、これがもう一台のカメラのはずです。
このまるっこい形に何となく見覚えがあります。
女房のお母さんが持っていた「キャノンデミ」が確かこんな形でした。
旅行に行くので借りてきた可能性が高いです。
調べてみると、デミには数種類の兄弟機が存在するようです。
能登までついてきたデミが何というモデルか確定したくなりました。
どうでも良いことに夢中になってしまうタチなんです。
他のアルバムも探しました。
人間が写っている写真ばかりで、カメラが写っているのは少ないです。
カメラとは、写すもので写されるものでは無いことを実感します。
でも見つけました。
これは1979年に箱根の保養所に行った時の写真です。
お義母さんの前に、まるっこいカメラがストロボとコード付きで写っています。
このカメラが発売された頃は、まだホットシューが普及する前だったのでしょう、
カメラとストロボの接続にシンクロコードが必要だったようです。
女性ながらストロボまで使いこなしていたんですね。
残念なことに、この写真のカメラは後ろ向きなのでモデル名までは特定できません。
それから更に探して、ついに見つけました。
これは1980年に井之頭動物園で撮ったものです。
二枚目にはカメラの正面部分が明瞭に写っています。
これは「Canon demi キャノンデミ EE17」です。
1966年に売り出された機種です。
さて、ここまで調べたからには、このカメラを復活させずにはいられません。
現在、「思い出のカメラ」の復活を趣味としているので、
過去の面影を求めて、デミの中古品を探しまわることになりました。
ちなみに、私のカメラ遊びの基本方針は、
1.中古の故障品を入手し(予算は1,000円くらい)
2.分解し、メカニズムを学び、手に負える範囲であれば故障箇所を直し
3.再度組み立て、うまく行ったら撮影して楽しむ
というものです。
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